入所試験は未経験でも受かる?
未経験OKの声優養成所の中には
- 未経験でもほぼ100%受かる養成所
- 見た目や声質といった良さがあれば未経験でも受かる養成所
- 未経験者でも受けられるけれど、ほぼ受からない養成所
この3つがあります。
なので、未経験でも受かるところもあれば、ほとんど受からないところもあります。
3つの声優養成所がそれぞれ見ている点
ざっくりと、未経験者でも
- 99%受かる声優養成所
- 30%受かる声優養成所
- 1%受かる声優養成所
として分けた時、それぞれの声優養成所が未経験者に対して見ていることをまとめていきます。
未経験者でも99%受かる声優養成所
コミュニケーションが取れるか
を見ています。
と言っても、抜群のコミュニケーション能力があるかを見ているわけではなく、普通に会話ができるかを確認しているだけなので、緊張して上手く喋れなかったり、声が小さかったりしても基本は受かります。
未経験者が99%受かる声優養成所の場合、入所試験として
- 早口言葉
- ナレーション
- 漢字テスト
といったものを受けることもありますが、基本的にすべてがダメダメでも、質疑応答で普通に受け答えができれば受かります。
じゃあなぜ入所試験を行うの?
「それなら面接だけで、入所試験いらなくない?」
と、思う方もいると思います。
これはやはり「声優」という仕事柄「声質的に売れそうな人材」だったり「実際に対面した時の雰囲気で売れそうな人材」かどうかを見極めるためという理由があります。
中にはその場で「特待生クラス」にスカウトする声優養成所もあります。
しかし、もし入所試験で良い成績を残せなくても気にしないようにしましょう。
レッスンを積んでいく中で、「良い声」や「人を動かす演技」というものを学び、所属になる人もたくさんいます。
逆に、特待生になってもそこから伸び悩み、声優になれず消えていく人というのもたくさんいます。
30%受かる声優養成所
光るものがあるか
を見ています。
- 容姿
- 声質
- 演技力
- 突出した個性
- 人を惹きつける力
といったものの内、どれかひとつでも持っていれば未経験者でも受かる、という感じです。
この系統の声優養成所で未経験でも一番受かりやすいのは
容姿が良い人
です。
なので、演技が壊滅的だったりしても「見た目が売れそう!」と思われれば受かる可能性が高くなります。
1%受かる声優養成所
役者としての基本ができているか
売れそうな個性があるか
を見ています。
この手の声優養成所は言ってみれば「即戦力一歩手前」の未経験者を求めています。
- 見た目の良さ
- 声質の良さ
- 演技力の高さ
- 突出した個性
のうち、どれか2つ以上持っていない限り受からないと考えた方が良いです。
- 周りから良い声だと褒められる
- 芸能人並みに見た目が良い
- 現時点で、演技力はプロにも引けを取らない自信がある
- 何かすごい個性を持っている
(英語がペラペラ、ボイスパーカッションが得意etc)
ぐらいの「何か」がないとほぼ受からないので、「これから頑張って上手くなって声優になりたい!」という人は、受からない可能性が高いです。
受かりやすい声優養成所と受かりにくい声優養成所どちらに行くべき?
正直、どっちでもいいです。
「自分に今の時点で光るものがないなら声優の夢は諦める!」
という人なら、受かりにくい声優養成所を受けても良いと思いますが、
「これから頑張って、何としてでも声優の夢を掴みたい!」
という人は、受かりやすかろうが受かりにくかろうが、どっちでもいいです。
大事なのは、その声優養成所が「未経験者をデビューさせた実績があるのか」です。
なんとなく
- 誰でも受け入れる声優養成所=所属できない
- 中々受からない声優養成所=所属しやすい
と思っている人が多いと思いますが、実際はそんなことありません。
受かりにくい声優養成所に受かっても、卒業後、事務所に所属できないことも多いです。
逆に、誰でも受け入れる声優養成所でも、レッスンを積んで実力をつけていけば所属できることも普通にあります。
これは誰でも受け入れる声優養成所は、とりあえず育ててみて良い人がいたら所属させよう、とするのに対し、受かりにくい声優養成所は、元々才能がある人だけを取るからです。
才能がある人の中には努力をまったくしない、という人もいます。
人よりちょっとだけ才能があったところで、「努力」をしなければ声優にはなれません。
「自分の才能のあるなしにかかわらず、絶対に声優になりたい!」
という人は、受かりやすいか受かりにくいかよりも「未経験者(基礎科)からのデビュー実績があるか」を重視して、声優養成所の入所試験を受けましょう。